伊波まじむ(28歳)は、祖母と母との三人暮らし。まじむという名前は祖母がつけてくれた。沖縄では、心のことを「ちむ(肝)」と言う。真の「ちむ」で、まじむ。真心という意味が込められている。そんな祖母と母はふたりで豆腐屋を営んでいる。いつかは自分も店を継ぐのだろうと、日々を流して生きているまじむには、仕事帰りに祖母と通うバーがある。そこである日、ラム酒の美味しさに衝撃を受ける。折しも彼女が契約社員として勤める琉球アイコムで社内ベンチャーコンクールが開催され、まじむは『南大東島のさとうきびでアグリコールラムを作る』という企画で応募する。まだ若いまじむは、自分が夢を抱くことで、周りの人々に様々な影響を及ぼすことになるとは、想像もしていない。しかし、それはやがて、家族、会社、島民を巻き込む一大プロジェクトへと発展してゆく。まじむは、動き始めた自分の人生に、個性豊かな周りの人々の人生に、ひたむきに向き合ってゆく。
主演 伊波まじむ役伊藤沙莉(いとう さいり)
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何故だか懐かしさを感じるような
あたたかいお話だと思いました。
出会いや発見や人の思いを通して
じんわりと成長していく。
優しいサクセスストーリーです。
監督芳賀薫(はが かおる)
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主人公の成長と家族や周りの人の心の変化を丁寧に描くまっすぐなストーリーだからこそ、記憶に残るような美しい映像で、映画館で観るべき作品にしたいと思っています。恋人や家族と観たあとで、お互いを大切に思えるような素敵な映画、期待していてください。
原作者原田マハ(はらだ まは)
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本作を書いている間中、行間からいい風が吹いてきたことを覚えています。伊藤沙莉さん演じるまじむが、今度はスクリーンの中からきっといい風を送ってくれるはずです。その風に吹かれることを、今から楽しみにしています。